世界の緑化

サミ・グローバー
エネルギー/化石燃料
2017年4月25日


© National Grid Control Room

英国は産業革命と、そこから発生するスモッグや排気ガスの中心でした。そのことから、極力控えめに言っても、ビクトリア時代のレベルまでCO2排出量を下げることが推進されていました。事態が昔のイギリスに休息に戻っているということを表す別のサインは、ナショナルグリッドの、電力としての石炭使用以来初めて、100%石炭なしの日があったというアナウンスでした。

英国が排出ガス量を減らしているという私の以前の話を信じられなかった人たちは、現在重工業の相当な部分を海外にアウトソースしてきたことを思い出してください。同様に、私たちは英国の発電所が石炭を燃やすことから木を燃やすことへ転換してきたことを覚えておくべきです。これは気候変動に対抗することにおいては、ほとんどステップアップしたことにはならないのです。

しかし、ザ・ガーディアンが「金曜日に達成したことに関すること」に書いたように、ロンドンで一番最初に電力が石炭からつくられたのは、ホルボーン・ヴィアダクト発電所ででした。蒸気を利用したその次の産業革命、イギリスを中心にした産業革命への予兆を見ることは素敵なことです。

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translated by Yoko Fujimoto

| 世界の緑化情報::情報・ニュース | 12:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

© SFI - Moosehead Lake region in Maine

世界の森林は、やるべきことをすでにたくさん抱えています。洪水からの保護、きれいな飲料水、材木、レクリエーションの場、さらに世界のおよそ半分の哺乳類、鳥類、昆虫類の棲み処を提供しているからです。

森林は、世界で年間化石燃料から排出される二酸化炭素の三分の一を吸収しています。そして人間のアシスタントで管理された森林は、温室ガス効果の軽減をもっとしているかもしれません。

森林のなかったところに森林を造るか、気が切り倒された土地に再び木を植えるか、害虫や病気のプレッシャーを変えることができると期待するかは関係なく、改善された森林管理は、森林の健康を確かなものにし、変わっていく気候のより多くの炭素を分離する効果的な方法となります。

© Jonathan Kelley - Streamside Management Zone – A Babbling Brook in Maine

保護団体マノメットで気候サービス・プログラムのシニアプログラムリーダーであるエリック・ウォルバーグは、アメリカ合衆国西部とカナダの森林が、どのように気候変動と森林管理についての決定が互いに作用しているかという例となっていると話しています。

「何年もの間、相当な消火抑制となっており、森林は過剰気味になっています。密集した森林はマウンテン・パイン・ビートルにとって最上の住処をつくりだしています。干ばつと温暖化、過剰な状態によって引き起こされる森林のストレスのコンビネーションは、巨大なパイン・ビートルの発生と、広範囲な森林の滅亡をもたらしました。結果として、西部のいくつかの森林地域は、現在、炭素を取り込んでいるところから炭素の資源へとひっくり返っています。」とウォルバーグは話します。

森林の健康と気候変動へのレジリエンスに対するより良い評価と、森林の所有者や管理者という広範なアプローチを共有するために、マノメットが発足しました。このプロジェクトは、どのように気候が変化し、どのように森林が反応しているかをよりよく追い続けるために、森林モニタリングの増強も行う予定です。ウォルバーグによると、「このアプローチは、異なった土壌や状況の個々の場所がどのように気候変動に反応しているかを見抜くことになるでしょう。同様に、これは森林管理者の計画において、動的な気候を説明する最善の方法に関する識見を彼らに供給することになるでしょう。」

持続可能な山林管理イニシアチブ(SFI)からの保全およびコミュニティパートナーシップ助成金の支援を受けて、アメリカ合衆国の北東部と南東部の4箇所が、3年間の研究にもうすぐ選ばれます。プロジェクトパートナーには、4つのSFIプログラムパートナーシップがあります。その4つとは、ハンコック・ティンバー資源グループ、ライム・ティンバーカンパニー、ランドヴェスト、資源管理サービスで、それぞれが研究箇所を担当することになります。さらに、メイン州SFI実施委員会は、作業を構成し吟味する資料を提供します。

© Sean Ross - Red Pine, Lyme Timber Company

このプロジェクトは、調査箇所レベルで作用をモニタリングし、基礎となる条件を構築することから始まります。その後、気候変動、森林の反応のトレンドと予測の地域的な査定にフォーカスを移し、その後森林管理計画に関する気候の包含も組み込みます。

狙いは、北アメリカじゅうのSPIプログラムの参加者たち、そしてマノメットの気候スマートランドネットワークを通じて、出来る限り森林管理者や森林所有者の間でこの管理フレームワークを広めることです。

ウォルバーグによれば、「私たちの希望は、この管理フレームワークが急速な気候変動の背景に対して、健康で生産的な森林を維持する重要な要素となることです。」

管理された森林の重要性は、世界の舞台で認識されることです。パリで開かれたCOP21で、多くの政府がこの国連気候条約に国のコミットメントを合わせるために、森林管理を主要な方法として取り込みました。

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translated by Yoko Fujimoto

| 世界の緑化情報::その他 | 10:33 AM | comments (x) | trackback (x) |
このモデルは、長期的な雇用と教育的な機会を創出し、ヴァイラルエコノミクス(経済的な知識拡散という疫学的モデル)という自己投資を可能にします。

炭素循環は扱いにくいので(バイオマスからバイオ炭まで)、何千年何百万年もの間、炭素がしまいこまれています。土壌生物学を刺激するのに役に立つ一方で、より多くの酸素や水を保持する利点が付け加えられましたが、それは異常気象によるダメージを軽減することになりました。また、めったに取り上げられることのない深刻なバランスを欠いた窒素循環にも役に立っています。

多年草であるスーパーグラスや牧草を育てること、コンポストとバイオ炭でのこやしを合わせること、栄養豊かなものとしてバイオ炭を移動草食動物のむれに与えることで、漠然と続くけれど純隔離としてほぼ瞬時に排出を減らす方法の一つとなります。最も良い部分としては、注意して利用すれば促進できるものでありながら初めから利点があることで、炭素マーケット、税金や助成金の必要はないのです。



ここで算数をしましょう。フランクのモデルは、植生が1年に20億ヘクタールに引き上げられたら、これはスペイン4つ分に匹敵しますが、24年後には、4.8ギガヘクタールをカバーすることになり、1年に14.6ギガトンまたは現在の地球全体の純排出量の2.7倍の炭素を隔離し続けることになります。しかし、4.8Gヘクタールの植物を見つけることができるでしょうか?できます。現在ある農場や街を破壊せずに、砂漠を緑にすることでできます。(そこにはより大きな水文学サイクルを導入したいところにもなっているかもしれませんが。)土地は限界状態で、一覧になっています。気候変動は実際のところ、このような利用で使える商業的な変数のない価値の土地に広がっているのです。

地球の海洋は大気とともに炭素濃度のバランスを取っています。それは一方から炭素が取り出され、もう一方が補うという関係になっています。6ギガトンを大気から取り除きその状態を維持するためには、実際には12ギガトンを取り除かなければなりません。

このモデルは、同じ土地で1年に200メガヘクタールで休みなく回転するサイクルは、 累積で667ギガトン炭素を隔離し、炭素の量は56年までに大気中のCO2を300ppmに戻すことが求められています。化石燃料の排出を減らすことで、削減の幅にもよりますが45年から48年に300ppmになるかもしれません。実施の割合が年300メガヘクタールになれば、300ppmのゴールは開始から35年から37年後に達成されるでしょう。

これらの数字は変わるかもしれません。あまり野心的ではない研究がある一方で、私たちが知る限り、フランク・ミカエルは最初に非常に多くの種類のモデルを一つに統合し、不安定で扱いにくい炭素循環(バイオ炭)、知られている未知の反転する力と人間の労力を組み入れようとしています。より多くの研究者たちがこれらのモデルに取り組み、改良し、実世界の結果を検証すればするほど、ずっと洗練された計算によって、この初期段階のものが原始的で取り替えられるべきものには見えなくなるでしょう。

モデルが言っていることは、問題にするのに概算時間で非常に短い時間で気候変動を逆転させることができるかという問いに答えるということです。答えは、はい、できます、です。答えられないのは。私たちがやるのかどうかということです。

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| 世界の緑化情報 | 12:00 PM | comments (x) | trackback (x) |
バイオ炭は、酸素を取り除いている間に炭素質のバイオマスを暖めることによって作られます。炭素分子が変形したものは、骸骨のようにやせたスポンジのような構造になります。土のなかでバイオ炭は:
1.生物の活動を促進する湿度、空気、栄養を保ちます
2.窒素の放出を穏やかにします
3.堆肥の発酵と腐植質の内容を改善します
4.植物の成長を促進します

これはフランクの気候林学モデルの基本です。年齢、種が混ざった生態系中心の、気候レジリエント森林、多年草の草原や湿原、植物や動物のシステムが徐々に作られ増加しますが、その根本にバイオ炭があります。全体的なシステムとしてこの生産性を低くしない一方で、植生を切り倒し、下生えを育て、選んで収穫し、土と植生を新しくし、エネルギーや栄養の流れ、雨水、成長のサイクルや植樹許容によってそのインターバルを決定します。日々の収穫をクールラボは進めています。

人間の独創性で、バイオ炭は零細企業インキュベーションエンジンになっています。つまり、炭素のユニークな構造的な質を作ったり利用したりするという創造的な本能にしたがってファッション製品やサービスにしているのです。資源からゴミへというつながりを切り、循環する経済を構築します。


内向きへの急こう配が作られています。外側のらせんの端は複合林業で、緑の緩衝物として、光合成の倉庫として、生物多様性の蓄積として働いています。内側への集中は、準自立自己編成零細企業で、水生、牧草地の多年草や動物、マメ科植物、下生え穀物の混作になっています。クールラボは中心でバイオ燃料、葉の養分濃縮、バイオケミカル、バイオ物質を作っています。多くの製品やサービスが、同じ労働とエネルギーインプットから外側の周辺へと順次並んでいます。

フレキシブルなラボデザインは異なった流れのとても変わりやすい製品で、地域やグローバルな需要と企画する才能にリアルタイムに合わせることで価値の創造を最大限にします。典型的なバイオマスエネルギーシステムには、ずっと高いEROI(投資へのエネルギーリターン)を伴う化石燃料の代わりとなるものとは異なって、2〜4%の純エネルギーリターンがあります。クールラボはバイオマス変換によって自身のエネルギーを作り消費します。同じものから価値(製品とサービス)を順序よく並べることで、EROIを3桁の数字にまで上げることができます。生産力は、人間の想像力が上限をきめているのです。「無駄にする」が標準的な動詞なのです。

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間氷期には通常、地球は比較的安定した気候パターンと、生物多様性の発展と、成長したエコシステムの進展を謳歌していますが、それが変わってきています。異常気象が起こり、氷河や極の氷が解け、メタンの大きなプルームが海洋のクラスレート沈殿物から発生し、世界のツンドラからCO2とCH4が発生して大規模に分解しており、これらは将来人間にとってとても大きな困難になるだろうという予兆になっています。私たちは、過酷な熱波や嵐、洪水、干ばつ、海面上昇、浸水した街、極循環、森林火災、不作にしばしば見舞われることになるでしょう。

もし今日、化石燃料の燃焼を止めることができたら地球温暖化への影響は最小になるでしょう。これは、温室ガスであるCO2の化学的不活性と、炭素が沈んでいる世界の巨大なミネラル、大洋と森林の温度的化学慣性の、相対的にみた主な結果なのです。化石から再生可能エネルギー源に転換していくことは、エコロジカル、経済、健康的な理由で必要かつ望ましいことです。しかしそれはもはや気候を安定するために十分ではないのです。求められているのは、直接的で、急速な、大きい、何ペタグラムもの二酸化炭素の持続的な大気からの除去で、効果的でタイムリー、検証できて経済的に持続可能な方法なのです。

そのような企てを非常に急速に達成しなければいけない説得力のある理由がこれです。数10年の通常営業で、異常気象の変度が林業や農業を困難なものにし、世界のどこにも費用対効果はもはやなくなることです。さらに、現在の>400ppmのCO2大気濃度で、この惑星は、メタン排出が引き起こす気候の暴走が起こる敷居をまたいでしまいました。そこは、より気候の暴走が起き、気候フィードバックがよりひどくなる場所です。毎年、1)過去、現在、未来の全ての地球規模の化石燃料CO2純排出量を封鎖し、2)すぐに大気中のCO2を350ppm、できれば産業革命以前の240-260ppmのレベルに引き下げることが緊急の課題になっています。



気候の持続可能な林学は、比較的すぐに完新世の時代へ戻ることが実行可能な方法です。パーマカルチャーとエコビレッジデザインは、実施と、意味のある早さで測定する方法を提供します。しばしば「社会的なパーマカルチャー」と呼ばれるものが重要な要素であるのは、一時的に排出をやめたり、アフロフォレストリーやカーボンファーミング(あるいはBECCS。これについては別のところで記述します)の技術を使いはじめたりするだけでは不十分だからです。このような努力は何世代もの人類が持続して行わなければなりません。木や多年草の穀物はそこにあるように植え続け、嵐、干ばつ、火事などによって失われたら、またそこに植えなおす必要があります。世話役という世代を超えた文化を始めなければなりません。

社会的な結び付けは、意味論の分野の訓練であり、経済的原動力は、多くの場合小規模(村)零細企業の中心となっていて、私たちはこれをクールラボと呼んでいます。ここでの重要なことは、資本の向け直しとトレーナーたちの訓練をすることです。

気候の持続可能な林学の一番の基本は、光合成能力のための土地を最大限に利用する過程です。植物では藻類と藍藻は、カルビン回路と呼ばれる光化学反応によって太陽エネルギーが糖にします。バクテリアのいくつかは、逆クエン酸回路のように異なったメカニズムを使って、同じようなことをします。カルビン回路では、大気中の二酸化炭素がリブロース二リン酸(RuBP)のようなすでに存在する有機炭素化合物に合体されます。光化学反応によって作られたATPとNADPHを使うことで生成された化合物が減る、あるいは取り除かれ、果糖やグルコースのような長鎖炭素を含むもっと先の炭水化物へ形を変えられます。大気から取り出された炭素は、成長する植物の細胞に取り込まれるのです。

この過程は、地球の生命の基礎になっています。太陽のエネルギーが、最初にバクテリアの集光プロテインに、次に植物の葉緑体に、そして植物や動物の細胞膜に、最後に生きている生物のニーズを満たすために不安定炭素としてとらえられ、生態系サービスを提供するのです。私たちが双積として酸素を得、生命の生物学的なタイプについて知れば好きになります。

炭素はとても特別です。生命のブロックの組み立てといったら、控えめな表現です。どのように生命が、そのユニークな能力なしに存在できるのかと考えることは難しいです。

炭素の密集した原子は、他のどの要素よりも難しい化合物になることができます。それは、共有結合物(共有電子)にさえなることができるのです。次々に他の炭素原子と結合し、電子を他の炭素原子などと共有し、炭素原子の長いひも状の複雑に分枝したヘッドトゥーテールの輪になります。炭素枝や輪の複雑さには実質的には際限がありません。同素体にはダイヤモンド、黒鉛、グラフェン、フラーレン、カーボンナノチューブがあります。



8つの炭素同素体:a)ダイヤモンド、b)グラフェン、c)ロンスデーライト、d)C6O(バックミンスターフラーレンあるいはフラーレン)、e)C54O、f)C70、g)無定形炭素、h)単層カーボンナノチューブあるいはカーボンナノチューブ)。Michael Ströckデザイン

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translated by Yoko Fujimoto


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